道徳公園を散歩 その1~歴史探索編~

南区道徳の公園といえばここでしょ!というくらい素敵な、道徳公園を散歩してきたのでレポートします。
今回は、歴史探索編ということで、由来も古く、木々に囲まれた憩いのスポットの道徳公園をゆるく、やさしく探索していきます。

モニュメントが並ぶ入口

モニュメントの写真

道徳公園の正面入り口は、公園の南側の小路(文政のみち)に面しています。

穴の開いた石柱が目を惹きます。半円に抜かれている箇所もあります。

穴から穴を覗いてみましたよ!

取材中にも関わらず、この穴を使って、ドラゴ〇ボールごっこやジョ〇ョごっこ(ヴァニラ・ア〇スごっこともいう)をしたい衝動に駆られた、いい大人の筆者。今の子供たちなら、どんな遊びに使うかな?かくれんぼも鬼ごっこもできそう。
子供たちの創造性が広がるスポットの一つです。

子供たちを見守ってきたクジラさん

そして、子供たちが特に大喜びする、道徳公園の中でも最重要スポットがこちらのクジラさん。

クジラさんの写真
水飲み場のハンドルを回すと・・・ クジラさんが潮を吹きますよ!

めちゃデカい!全長5メートルは優にありそうです。
筆者はコンクリート動物大好きなのですが、これまで見た中では最大級です。温かい季節は潮を吹く仕掛けがあるので、楽しく水遊びができそうですね!

これまで何人の子供たちが登頂にチャレンジし、成功と挫折を繰り返してきたのか、と思い、なんだか勝手に感慨深くなりました。

そして、かなりレトロな雰囲気が漂っている(特に目)ので、いつできたのかも気になります。
スマホを出して「教えて!グーグル先生!」と検索したいところですが、ここは敢えてアナログで挑みたい。そうすると、すぐ近くに道徳公園の歴史の看板を発見しました。
そこには・・・

公園から地区の歴史を学ぶ

道徳公園の歴史の看板

道徳公園に行くと、道徳地区の歴史入門ができる!と思います。写真だと見難いので、以下に原文を書き起こします。

——————————————- 
道徳は江戸時代後期までは「あゆち潟」という海でした。
文化14年(1817)鷲尾善吉が干拓をはじめ、文政4年(1821)に道徳前新田として完成しました。のち、徳川家の御小納戸所領となりました。

大正14年(1925)に名古屋桟橋倉庫株式会社が徳川家より道徳の土地を譲り受け、区画整理をして分譲しました。
昭和2年(1927)道徳公園の一部をマキノ中部撮影所に貸し、「実録忠臣蔵」などの映画も撮影されました。
公園内の月見池(当時は黎明池)やクジラ池のクジラは開園当時からあります。

昭和初期、観音町には「観音山」が造られ、頂上には道徳観音が祀られ、山の中にはスケートリンクがありました。
銀座通商店街も誕生し、『泉楽園』という温泉旅館もでき、名古屋でも有数の町として繁栄しました。

(道徳学区連絡協議会様より引用)
——————————————- 

クジラさんは昭和2年からあるのですね!90年以上続く歴史と、映画の撮影にも使われた道徳地区。由緒ある土地をこれからも守っていきたいですね。

クジラさんの尾びれの写真
幅2メートル以上の尾びれも圧巻。全国の子供たち&コンクリート動物マニア必見!

重厚感あふれる石碑

公園内の北側に移動すると、石碑を発見しました。
ですが、何が書いてあるかほとんど読めない。。。

石碑の写真

なので、南区のページから由来も兼ねて拝借しました。

——————————————- 
鷲尾善吉翁頌徳碑
道徳前新田は、文政4年(1821年)海西郡塩田村(現在の愛西市塩田町)の豪農鷲尾善吉が開発しました。のち尾張藩御小納戸の所有となり、区内で最も広い面積の新田となりました。道徳公園内に建っている碑には、開発当時から大正14年(1925年)の新田開放までの歴史が、そして碑裏には、開発直後この地に移住した42人の氏名が刻まれています。
(南区役所区政部地域力推進室生涯学習担当様より引用)
——————————————- 

やはり歴史のある石碑なんですね。鷲尾善吉翁はじめ、42人の先人様が、道徳地区の礎となっておられたことが伝わってきますね。

都会のオアシス まったりできる月見池

月見池 休憩所の写真

公園の東に位置する、月見池へとやってきました。

噴水はこの池の名物スポット。休憩所もあるので、小さなお子様がいるご家庭でも安心ですね!
その名のとおり、お月さまが池に映れば言うことなし!

あいにく撮影できなかったのですが、池にはアオサギもやってきていました。水辺があるから、鳥も寄ってくるんですね。

月見池を航空写真で見ると・・・

月見池 航空写真

なんと、形がクジラさんになっているではありませんか!

こちらは、道徳で長くお店を営む「京枝屋酒店」さんに教えてもらいました。元々この形だったわけではなく、何度も整備をして、クジラさんの形になったんだそうです。

情報提供いただいた「京枝屋酒店」の記事はこちらhttps://mina.nagoya/magazine/area/shop/kyoedaya/

長い歴史と自然あふれる道徳公園

道徳公園とその歴史、いかがでしたでしょうか?
身近にある場所だからこそ、歴史を知ることで、皆様にとってより大切な場所になればと思います。

自然も豊富で、温かい季節はお花見やピクニックなどにもピッタリな場所ですね。
次回は、健康やスポーツの設備もユニークな道徳公園を、健康探索編として取り上げていきますので、ぜひご覧ください!